2025年度日本女性学会大会
「科学技術は女性を解放するか?」
日程:6月7日(土)、8B (日)
会場:立教大学池袋キャンパス
東京都豊島区西池袋3-34-1
参加費:会員500円/非会員1,000円
第1日6月7日
13 : 00 〜 受付開始(11号館3階 エレベーター付近)
14 : 00 〜17 : 30 シンポジウム(11号館3階 A304教室)
18 : 00 〜19 : 00 懇親会(12号館3階B343社会調査研究室)
第2日6月8日
9 : 00 〜 受付開始(14号館5階 エレベーター付近)
9 : 30〜12 : 00 分科会【個人研究発表、 ワークショップ】14号館4〜6階
12 : 00 〜13 : 00 昼食
13 : 00 〜15 : 30 分科会【個人研究発表、 パネル報告】14号館4〜6階
16 : 00 〜17 : 00 総会(14号館4階D401教室)
日本女性学会2025年度大会シンポジウム
6 月 7 日(±)14 : 00 〜17 : 30 (11号館3階A304教室)
「科学技術は女性を解放するか?」
シンポジスト:柘植あづみ(明治学院大学)・標葉靖子(実践女子大学)・横山広美(東京大学)
司会/コーディネーター:宮津多美子・千田有紀(日本女性学会幹事)
趣旨説明
女性学やフェミニズムにおいて、科学技術は中心的な テーマであった。とくに第二波フェミニズムにおいて、 シュラミス・ファイアストーンは女性の解放の鍵として、「再生産」の管理を女性の手に取り戻すことを提唱した。 彼女の提案した解決策は「人工子宮」であった。当時は 夢物語であると一笑されたが、その後の科学技術の進展 により、ハリウッドセレブのような一部の人には出産か ら「解放」される一方で、他人のために自らの身体を差 し出す女性たち、また自らのために自分の身体を医療の 対象とする女性たちをうんでいる。こうした科学技術は 女性にとって福音となり得るのか。フェミニズムは、科 学技術をどう考えるべきなのか。
従来、女性の身体は科学技術の対象とはされてきたが、担い手とは考えられてこなかった。しかし近年、O E C D 諸国のなかでもとりわけ低い女性の比率を受 けて、理工系学部の大学入試での女子枠設置など「リケジョ」は「国策」となってきている。なぜ日本の女子学 生は理系を志さないのだろうか。
本シンポジウムでは、柘植あづみ氏に生殖医療技術の 高度な進展を踏まえて、こうした技術が女性たちに何を もたらしたのか、そして何をもたらさなかったのかにつ いて、標葉靖子氏には、女性の心身の健康に関するテク ノロジーやサービスである「フェムテック」を「ケア格 差」や「ジェンダード・イノベーション」などに絡めて その期待と課題について、横山広美氏には、ジェンダー 平等が達成されGDPが高い豊かな国ほど、数学ステレ オタイプが強く、理系女性は少ないという「STEMジェンダーパラドクス」等を踏まえて、なぜ女子学生は、理 系を志さないのか、日本社会では理系女子に対して、今 後どのような戦略をとればいいのだろうかについて、幅広く考察していただく予定である。
シンポジウム、個人発表等の詳細は、news163_webをご覧ください。