ニュースレターNo.159を発行しました

目次

2023 年度日本女性学会大会報告

6 月 17 日(土)、18 日(日)におこなわれた大会シンポジウム「性犯罪、性暴力に対して日本社会はどう変わったか―加害者が責任を取らされ、被害者の思いが受け止められる社会への道のり」(パネリスト:中山純子、周籐由美子、吉永磨美 コーディネーター:北仲千里)の報告が掲載されています。

シンポジウムは、前日 6 月 16 日に刑法の性犯罪規定の歴史的な改正や関連法制定が国会で成立した、まさにその 翌日に開かれることとなった。中山報告では、今回法制審議会の議論で「性犯罪の処罰規定の本質は【被害者が同意 していないにもかかわらず性的行為を行うことにある】」ことが繰り返し確認され、そのような中で「暴行脅迫」要 件に代わって「同意しない意思」を中心とした改正がされたことが説明された。周藤報告では、性暴力にあった時に 被害者がなる心理状態や、対処行動の実情と、刑法の規定とに大きなずれがあったことが示され、また全国に作られ た性暴力被害者のためのワンストップセンターの活動や課題について北仲と語りあった。吉永報告では、マスメディ アで働く女性達自身がセクハラ被害を受けていて、それが報道姿勢にも影響していること、男性中心の価値観が支配 する報道の職場で、ジェンダー問題をあまり取り上げない、配慮のない表現があまり直されない傾向があること、そ れに対し、約 20 人の記者が執筆した「失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック」などの取り組みがあること 等が話された。シンポジウム後も、ジャニーズの事件が社会を大きく揺るがせており、報じてこなかったメディアの 問題も指摘されている。今回の刑法改正や、対策強化の動きと呼応し、研究者や専門家、メディアも含めた社会全体がさらに大きく変わることが求められている。(北仲千里)

詳細は、、ニュースレター159号をクリックしてください。

シンポジウム参加者から、パネル報告、ワークショップ報告もあります。

 

会員の著書紹介

●飯田祐子・中谷いずみ・笹尾佳代編『プロレタリア文 学とジェンダー―階級・ナラティブ・インターセク ショナリティ』青弓社、2022 年
●飯田祐子・小平麻衣子編『ジェンダー×小説 ガイ ドブック―日本近現代文学の読み方』ひつじ書房、 2023 年
●堀川修平『「日本には性教育がなかった」と言う前に』 柏書房、2023 年
●波田あい子・内藤和美、亀田温子著『「AKK 女性シェ ルター」から「DV 防止法」制定へ―1990 年代フェ ミニズム・当事者主体の女性運動記録』かもがわ出版、 2023 年
●ミシュリンヌ・デュモン著、矢内琴江訳『ケベックの フェミニズム―若者たちに語り伝える物語』春風社、2023 年

●エリザベス・コッブス著、石井香江監修、綿谷志穂訳  『ハロー・ガールズ―アメリカ初の女性兵士となっ
た電話交換手たち』明石書店、2023 年
●山家悠平著『生き延びるための女性史―〈遊郭に響 く声〉をたどって』青土社、2023 年

 

会費納入のお願い

2023年度までの会費が未納の方は、どうぞお早めにお支払いください。会費納入のお願いと払込用紙はすでに送付しております。払込用紙をなくされた方は、郵便局備え付けの払込用紙をご利用のうえ、下記の納入先までお振込みください。

ゆうちょ銀行 振替口座

口座記号番号 00890-6-31306

加入者名 日本女性学会

ネットバンキングでも納入できます。

ゆうちょ銀行 支店名:089(ゼロハチキユウ) 預金種目:当座 口座番号:0031306

日本女性学会の会費は年収スライド制(自己申告・税込み・該当年度予定収入)をとっております。

・400万円未満(無職・学生含む):6,000円

・400〜600万円未満:8,000円

・600万円以上:10,000円

3年以上会費を滞納されている方は退会とみなされます(日本女性学会幹事改選選挙実施規定第4条(3))。複数年滞納されている方は、過不足なくお支払いいただくためにもご自身の納入状況を事務局にご確認のうえ、どうか早急にお支払いください。

学会の運営は会員のみなさんの会費によって成り立っております。重ねてのご協力をお願いいたします。

永年会員制度をご活用ください

2021年度から永年会員制度が開始されました。前年度までの会費を納めている65歳以上の会員は、前年度会費額の3ヵ年分の納入によって会費完納とし、永年会員となることができます。振り込み時に「永年会費」とお書きください。65歳以上の会員の皆さま、どうぞご活用ください。

 

詳しい内容については、ニュースレター159号をクリックしてください。

女性学Vol.30発行されています

女性学Vol.30が発行されています。

特集
特集にあたって 2022 年大会シンポジウム 巻頭言
ジェンダー化された表象とフェミニズム 古久保さくら・荒木菜穂(コーディネーター)
「ジェンダー化された表象」を読解する ―ジェンダー美術史の視点から 吉良智子
美少女キャラ/萌えキャラ炎上を再考する 前之園和喜
メディアとジェンダー表象 ―新しいメディアという視点から 田中東子

論文
無毛化する女子高生の身体 合場敬子
性暴力をめぐるフェミニズムと精神医療の往還 ―1960年代以降の英語圏のフェミニストによる「被害者‐サバイバー言説」の展開に着目して 井上瞳
美容職⼥性は⾃らの職業をどのように解釈するのか ―職業のジェンダー化に関する考察 永山理穂

情報・書評・新刊紹介
ケイリン・オコナー著、中西大輔監訳『不平等の進化的起源 ―性差と差別の進化ゲーム』大久保佳美
佐藤文香著『女性兵士という難問 ―ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学』清末愛砂
李亜姣著『現代中国の高度成長とジェンダー ―農嫁女問題の分析を中心に』伊田久美子
井上輝子さんを偲んで
追悼 井上輝子さん 千田有紀
故井上輝子さん 日本女性学会における活動 内藤和美
表紙は以下をクリックしてください。

ニュースレターNo.158を発行しました

目次

2023 年度日本女性学会大会プログラム

幹事会からのメッセージ

今回は、数年ぶりに、対面で日本女性学会大会を開催することにいたしました。会場は、ウィングス京都との共催とさせていただき、京都で開催します。コロナ感染の関係で、懇親会はなしとするなど、まだまだ手探りの状態ですが、大会シンポジウムに加え、研究発表やパネル報告などでも多くの報告が予定されています。両日とも、たくさんの方との交流によって、実りの多い時間としていけることを願っています。会員の皆様、そして会員ではない皆様もどうかぜひご参加ください。京都でお待ちしています。

大会事務局からの連絡

2023 年度日本女性学会大会

シンポウジウム6 月 17 日(土)13:00 〜 16:30 〔ウィングス京都イベントホール〕

テーマ:性犯罪、性暴力に対して日本社会はどう変わったか
〜加害者が責任を取らされ、被害者の思いが受け止められる社会への道のり〜

パネリスト(五十音順)
中山純子(弁護士)/吉永磨美(前新聞労連委員長/毎日新聞記者)/性暴力被害者支援現場からの報告(報告者名非公開) /北仲千里(コーディネイター)

趣旨説明・発題者から

女性が虐げられる社会では、女性はもっぱら性的存在として扱われ、同意のない性的行為が強制される。男性は女性に性加害をしてもいいんだと教えられ、男性の仲間から女性を性的に征服することが称揚され、そして、被害者の方に落ち度があるのだという見方が広く信じられる。被害は恥として隠され、話題とされず、理解されない。
それに対し、フェミニズムその他の運動は、性暴力をめぐる神話や偏見を指摘して修正し、トラウマなど性暴力の被害の深さ、影響の大きさを示す研究を発展させ、地位や立場を利用した性暴力に「セクシュアル・ハラスメント」と名前をつけてきた。そしてこれは、社会を覆う「レイプ・カルチャー」の問題であるとし、「No means  Yes」枠組から脱却して、加害者に責任を取らせる社会への転換を求めてきた。
日本でもこれまで少なくない人がこの問題に取り組み、一歩一歩状況を変え、2017 年には刑法性犯罪規定の 110年ぶりの大幅改正などがなされた。そして、その後の #Me,too や、フラワーデモなどの大きなうねりによって、現在、さらに大きな状況の変化が生まれ、新しい政策も出てきている。「性暴力とはどんなふうに起きているのか」「性暴力はどう報道され、語られているのか」「加害者に責任を取らせる「性犯罪」規定が、今回さらに、どう議論され、改正されていくのか」などの視点から考えていきたい。

構成
シンポジウムの趣旨と課題の提起
性暴力被害の実態
刑法「性犯罪」改正
マスコミは性暴力をどう報じてきたか
被害者支援(ワンストップセンター)の現状
質疑、討論

総会案内

6 月 17 日(土)17:00 〜 18:00 ( セミナー室 B)
* 議案は当日配布します。会員のみなさま、 ふるってご出席ください。

個人研究発表・パネル報告・ワークショップ

詳しくはニュースレターをご覧ください。

2023 年度大会シンポジウムプレ研究会報告

会員の著書紹介

●有元伸子・府中市上下歴史文化資料館『岡田(永代)美知代著作集』渓水社、2022 年
●村田泰子『「母になること」の社会学―子育てのはじまりはフェミニズムの終わりか』昭和堂、2023 年

会員の著書紹介募集のお知らせ

以下のルールで会員のみなさまの著書を紹介します。掲載ご希望の方は、ニュースレター担当者までご連絡ください。
・会員が執筆・編集している単行本(分担執筆含む、雑誌をのぞく)
・1 年以内の発行物
・ご本人の申し出があったもの
・寄贈は条件としない
・寄贈いただいたもので会員の著書と判明したもの

メールニュース不達について

日本女性学会メールニュースは2023年3月末日までに875号まで配信しています。アドレス変更やアドレス登録ミスのため、届いていない方がいらっしゃるかもしれません。届いていないという方は、登録したいメールアドレスを明記のうえ、メールニュース担当(西倉実季)までご連絡ください。

会費納入のお願い

大会会場アクセス

 

*詳しい内容については、ニュースレター158号をクリックしてください。

投稿日: 2023年5月22日 カテゴリー: NewsLetter

2023 年度日本女性学会大会のお知らせ

2023 年度日本女性学会大会

シンポジウム:性犯罪、性暴力に対して日本社会はどう変わったか
―加害者が責任を取らされ、被害者の思いが受け止められる社会への道のり

共催:京都市男女共同参画センター ウィングス京都
日程:6月 17 日(土)、18日(日)

会場:京都市男女共同参画センター ウィングス京都
京都市中京区東洞院通六角下る御射山町 262 番地
地下鉄烏丸御池駅(5 番出口)または地下鉄四条駅・阪急烏丸駅(20 番出口)下車徒歩約 5 分
*宿泊は各自で手配してください。
*詳しいアクセスは、こちらをご覧ください。

参加費:会員500円/非会員(常勤)1,000円/非会員(常勤以外の方)500円

プログラム
第 1 日 6 月 17 日(土)
12:00 〜 受付開始
13:00 〜 16:30 シンポジウム
17:00 〜 18:00 総会
第 2 日 6 月 18 日(日)
9 :00 〜 受付開始
9 :30 〜 12:00 個人研究発表
12:00 〜 13:00 昼食
13:00 〜 15:00 ワークショップ、パネル報告

◆宿泊について:京都の宿泊施設は、週末はとくに混み合います。早目の予約をお勧めします。会場は
京都市内中心部の交通の便の良いところにありますので、大津・高槻など、京都外のホテルからもア
クセス良好です。新幹線も混雑しているようですので、早目の予約をお勧めします。

学会についての詳細は、ニュースレターをご覧ください。

大会での個人研究発表・パ ネル報告・ワークショップを募集します。

2023年度日本女性学会大会は、6月 17日~18日に京都市男女共同参画センター ウィングス京都で予定しております。

17日午後は、大会シンポジウム「性犯罪、性暴力に対して日本社会はどう変わったか(仮)」

18日時 の9時30分~15時が、個人研究発表・パ ネル報告・ワークショップ(昼食を1時間ほど挟みます)です。

現在、個人研究発表・パ ネル報告・ワークショップを募集しております。

2019年度大会以来の対面開催ですので、ふるってご応募ください。

 

【応募の詳細】学会ニュース157号をご確認ください。

【締め切り】3月31日(金)24時

【送付先】西倉実季、三枝麻由美

*受信トラブルを避けるため、両名にお送りください。受信の返信がない場合 は、再送をお願いします。

ニュースレターNo.157を発行しました

目次

次回大会(予定)

1日目 6月17日(土)13時~16時30分(予定) 大会シンポジウム、その後総会、懇親会は未定

2日目 6月18日(日)9時30分~15時(予定 昼食休憩を1時間ほど含みます) 個人研究発表、パネル報告、ワークショップ

会場:京都市男女共同参画センター ウィングス京都

 

個人研究発表・パネル報告・ワークショップ募集について

・個人研究発表:発表タイトル、発表者名(所属)、要旨(200字程度)

・パネル報告:パネルタイトル、コーディネーター名(所属)、各発表者名(所属)、各発表タイトル、各要旨(200字程度)、司会者名(所属)

・ワークショップ:テーマ、コーディネーター名(所属)、各発表者名(所属)、概要(200程度)

締め切り:3月31日(金)24時(詳しくは下記の学会ニュースをクリックしてください)。

 

大会シンポジウム趣旨

性犯罪、性暴力に対して日本社会はどう変わったか(仮)

シンポジスト:中山純子(国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」・弁護士)

吉永磨美(毎日新聞くらし医療部・記者)

被害者支援の現場からの発言

コーディネーター:北仲千里

 

大会シンポジウム プレ研究会のお知らせ

「性犯罪、性暴力に対して日本社会はどう変わったか(仮)」

3月11日(土)13時~ 1時間半程度

大会パネリストと、このテーマで短い報告をし合って、論点を検討します。

 

会員の著書紹介

・北海道ジェンダー研究会編『ジェンダーで読み解く北海道社会 大地から未来を切り拓く女性たち』明石書店、2022年(妙木忍会員が第2章を執筆)

・新・フェミニズム批評の会編『新・フェミニズム批評の会 創立30周年記念論集 〈パンデミック〉とフェミニズム』翰林書房、2022年

 

会員の著書紹介募集

日本女性学会2023年度「少額研究活動支援」対象者募集 

対象者の日本女性学会の趣旨に沿った活動に対し、1人あたり3万円の研究活動支援金を支給する「少額研究活動支援」の2023年度の支給対象者を募集します。応募締切は2023年4月20 日(木)着分までです。詳しくは、日本女性学会ウェブサイト「助成」のページまでお願いします。

 

会費納入のお願い

2022年度の会費が未納の方は、どうぞお早めにお支払いください。会費納入のお願いと払込用紙はすでに送付しております。払込用紙をなくされた方は、郵便局備え付けの払込用紙をご利用のうえ、下記の納入先までお振込みください。

ゆうちょ銀行 振替口座

口座記号番号 00890-6-31306

加入者名 日本女性学会

ネットバンキングでも納入できます。

ゆうちょ銀行 支店名:089(ゼロハチキユウ) 預金種目:当座 口座番号:0031306

日本女性学会の会費は年収スライド制(自己申告・税込み・該当年度予定収入)をとっております。

・400万円未満(無職・学生含む):6,000円

・400〜600万円未満:8,000円

・600万円以上:10,000円

3年以上会費を滞納されている方は退会とみなされます(日本女性学会幹事改選選挙実施規定第4条(3))。複数年滞納されている方は、過不足なくお支払いいただくためにもご自身の納入状況を事務局にご確認のうえ、どうか早急にお支払いください。

学会の運営は会員のみなさんの会費によって成り立っております。重ねてのご協力をお願いいたします。

永年会員制度をご活用ください

2021年度から永年会員制度が開始されました。前年度までの会費を納めている65歳以上の会員は、前年度会費額の3ヵ年分の納入によって会費完納とし、永年会員となることができます。振り込み時に「永年会費」とお書きください。65歳以上の会員の皆さま、どうぞご活用ください。

 

詳しい内容については、ニュースレター157号をクリックしてください。

会費納入のお願いと永年会員制度のお知らせ

会費が未納の方は、どうぞお早めにお支払いください。会費納入のお願いと払込用紙は送付しております。払込用紙をなくされた方は、郵便局備え付けの払込用紙をご利用のうえ、下記の納入先までお振込みください。

ゆうちょ銀行振替口座
口座記号番号00890-6-31306
加入者名日本女性学会

ネットバンキングでも納入できます。
ゆうちょ銀行 支店名:089 (ゼロハチキユウ)預金種目:当座 口座番号:0031306
日本女性学会の会費は年収スライド制(自己申告・税込み・該当年度予定収入)をとっております

• 400万円未満(無職•学生含む):6,000円
• 400〜600万円未満:8,000円
• 600万円以上:10,000円

3 年 以 上 会 費 を 滞納されている方は退会とみなされます(日本女性学会幹事改選選挙実施規定第4 条(3 ) ) 。
複数年滞納されている方は、過不足なくお支払いいただくためにもご自身の納入状況を事務局にご確認のうえ、どうか早急にお支払いください。知らない間に退会しており、驚かれる方もいらっしゃいます。
•学会の運営は会員のみなさんの会費によって成り立っております。重ねてのご協力をお願いいたします。

永年会員制度をご活用ください
2021年度から永年会員制度が開始されました。前年度までの会費を納めている6 5 歳以上の会員は、前年度会費額の3 力年分の会費を一括納入することによって会費完納とし、永年会員となることができます。振り込み時に「永年会費」とお書きください。
65歳以上の会員の皆さま、どうぞご活用ください。