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2012年度大会報告と第17期幹事会自己紹介

6月2日(土)、3日(日)は、大正大学にて2012年度日本女性学会大会が開催されました。19日に行われた大会シンポジウム「フェミニズムと「母」─異性愛主義と「女」の分断」では、2011 年3月11 日の東日本大震災以降、マスメディアにおいて、 復興支援活動や放射能被曝から子を守ろうとする活動を担う女性たちの姿が「母」のイメージと強く結びつけられる機会がより多くなってきているという現状を踏まえて、3人のパネリストの方に発表いただきました。加納実紀代さんは、近代国民国家の成立にともなって誕生した「母」役割がどのように変容してきたのか、歴史的理論的検討を、松本麻里さんは、反/ 脱原発運動の担い手としての母親、そしてその表象についてフェミニズムはどうとらえるべきなのか、水島希さんは、母親たちの市民運動が、科学的データの収集や地域の放射線量測定、情報公開、行政や教育機関との交渉といった実践的活動を行ってきたことがどのように解釈されうるのかについて、発表してくださいました。今日的なテーマであり、またパネリストの方々が具体的な問題提起をしていただいたこともあり、活発な議論が行われました。シンポのもともとの問題意識であった異性愛主義と「女」の分断について今後も検討していくことは継続的な課題だと思います。

シンポジウムの後には総会もあり、16期幹事会による活動報告が行われ、議論を経て承認されました。今年度から発足した少額研究活動支援の対象者が発表され、若干の規約の改正が行われました。また今後研究会を充実させていくことが確認されました。

3日は、午前に4分科会で報告が行われました。だいたい1報告30分以上の持ち時間があり、じっくりとした議論を交わされ、大いに盛りあがったようです。午後はワークショップ3件が開催されて、実践的な交流の場になりました。

全体を通じて有意義な学会大会であったということができるでしょう。会場を提供してくださった大正大学に感謝するとともに、来期の大会も充実させていくよう、17期幹事会も準備を進めてまいります。


幹事自己紹介と抱負

千田有紀

社会学・ジェンダー理論
 日本女性学会も17期をむかえました。学会では、今までの伝統を引き継ぎながらも、少額研究活動支援制度や年会費の収入スライド制などの新しい試みも行われてきています。今期は研究会に力を入れながら、日本女性学会らしい活動ができればよいなと考えています。

(代表幹事)
北仲千里

ジェンダーの社会学・ハラスメント問題研究
 16期に引き続き幹事ということで、選挙管理や大会時の会計などを担当します。
できるだけ多くの会員に様々な形で参加していただけるような企画や運営を目指したいと思います。

(代表代行・大会会計・選管)
荒木菜穂

社会学・日本のフェミニズムと社会意識
 第17期では吉田幹事とともに会計を担当させていただきます。立場の異なる様々な女性学の、分断ではなく、ともに考え、交渉、調整、納得できる場の持続のためのお手伝いを、微力ながらさせていただけると幸いです。活動を通じ、皆様とお話を交わし、学ばせていただくことを楽しみにしております。よろしくお願い申し上げます。

(会計)
飯田祐子

日本近代文学 ジェンダー批評
 はじめて幹事をさせていただきます。ニューズレターの担当となりましたので、過不足無く情報をお伝えできるよう努めたいと思います。ジェンダーという言葉と出会ってからはや二十年、自分自身もいろいろと変化してきました。今はどこにどのような視点が必要なのかを具体的に考えていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

(ニューズレター)
伊田広行

労働組合、デートDV
 アカデミズムの枠を超えて発信する学会になってほしいと思っています。また大きな枠組みでバランスよく考える研究者が増えてほしいです。自分が作るフェミなので、他人事のようにフェミ批判するのは好きじゃないです。

(ニューズレター)
伊藤淑子

アメリカ文化、アメリカ文学
 前期に引き続き、編集を担当させていただきます。2012年度の会場校をお引き受けし、貴重な体験もさせていただきました。会員歴は割と長いのですが、学会に積極的に関わらせていただくようになったのは最近です。「女性学」が「古風」な名称と若い学生に響くようになったことこそ、女性学の成果の証だと思います。微力ですが、幹事としての責任を果たし、私もインスパイアされたいと思っています。よろしくお願いいたします。

(編集)
井上輝子

女性学・社会学・メディア研究
 最後のお勤めと思って、久々に、幹事に戻ってきました。若い方々との交流を楽しみにしています。女性が生きづらい社会を変えるために、女性学の旗を掲げる学会の存在意義は、まだまだあると思っています。70の手習いで、HPを担当しますので、よろしく。

(HP、メールニュース)
金井淑子

社会倫理学、フェミニンの哲学
 立正大学哲学科で教員をしております。幹事会はだいぶご無沙汰でしたし、現在の講義担当科目にも女性学関係ではないので、幹事会活動から女性学の最新の状況を知りうる機会になればと思います。今期の幹事会では「研究会活動」を担当させていただきます。
各地で研究会がもたれ、ニューズレターにその報告を寄せていただくことで、年一回の大会では会員研究活動の受け皿になるのが難しい現状をカバーできたらと考えております。企画をどしどしお寄せください。

(研究会・少額研究活動支援)
田代美江子

近現代日本における教育をジェンダー・セクシュアリティの視点から研究。日本性教育史、性教育実践研究、性の多様性と教育など
 これまで多くのことを学ばせていただいてきた学会に、今回、幹事として、微力ではありますが貢献できることをうれしく思います。何もわからない状況ですが、これまでの活動経験を少しでもいかせればと考えています。私自身は、性教育の歴史研究を中心にしてきましたが、教育とジェンダー・セクシュアリティを結びつけたところから、女性学の課題を発信できればと思っています。

(学会誌編集)
田中かず子

ジェンダー社会学、ケアワーク
 近年急速に雇用破壊が進み、働いても貧困というワーキングプアの問題が深刻になっています。縦横に分断され、ゆるやかにつながることさえ困難な状況において、私ができることはどのようなことなのか、しっかり考えたいと思っています。

(庶務)
田間泰子

家族社会学・ジェンダー論
 学会は研究活動の支えになる大切な存在ですが、会員のボランティア的な働きによって維持されています。私は、お金の計算は下手だしネット環境も使いこなせませんが、この機会に何か少しでも会員のみなさんのお役に立てれば、幸いです。

(研究会・少額研究活動支援)
中村桃子

ことばとジェンダー
 第17期幹事としてメールニュース担当をさせていただくことになりました。初めての幹事ですが、少しでも日本女性学会に貢献できるよう全力でがんばります。学会での活動を通し、いろいろな研究分野の方々と交流を深めたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

(メールニュース・HP)
林千章

アクティヴィズム、フェミニズム批評、フェミニスト倫理学
 委嘱幹事として学会誌の編集を担当することになりました。学会の創設に携わられた故・駒尺喜美さんや故・藤枝澪子さんに大阪で新聞記者をしていた時代に学んだこと、Vol. 8の編集委員を務めた時の土台に一本の杭を打ち込むような気持ち、それらが私の中で発酵して学会というパン種の一部になれば、と思います。

(学会誌編集)
古久保さくら

ジェンダー平等教育、近現代女性史
 女性学会幹事は初めてなので、少々不安ではありますが、庶務担当として円滑な学会運営ができるよう、ガンバリたいと思います。階層・性的オリエンテーション・エスニシティなどの違いによって「女性」が一枚岩ではないことは従前から言われ続けておりますが、様々な立場の女性たちが参加しやすいような女性学会であるように微力ながら努力したいと考えています。

(庶務)
吉田あけみ

家族社会学
 二期目に入って少し勝手がわかってきました。今期は、会計を担当いたします。最も不得意な分野のように思いますが、何事も経験と考え、一所懸命つとめてまいりたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

(会計)

日本女性学会2012年度「少額研究活動支援」対象者募集のお知らせ

日本女性学会では、常勤ないし正規雇用契約をもたず、研究財源の確保に困難をかかえている会員の研究活動を支援することを目的に、「少額研究活動支援」を創設しました(2011年度総会承認)。要件に該当する会員を対象に、研究活動支援金を支給します。下記の通り、2012年度の支給対象者を募集します。ささやかな活動ですが、ぜひ活用ください。

内  容

対象者の日本女性学会の趣旨に沿った活動に対し、1人あたり3万円の研究活動支援金を支給する

対  象

2012年4月1日現在、常勤ないし正規雇用契約をもたない会員 10名

応募要件

(1) 前年度までの会費が納入されていること
(2)日本女性学会会員の会費区分6000円の者
(3) 2012年4月1日現在、常勤ないし正規雇用契約下にないこと
(4)日本学術振興会特別研究員でないこと

応募方法

別紙1 応募用紙に記入のうえ、日本女性学会事務局宛郵送ください

応募締切

2012年4月30日(月)着分

対象者の決定

支援対象者は、使途、科学研究費補助金補助金の申請しやすさをはじめ研究活動財源の状況等を考慮して幹事会で協議し、総会の承認を経て決定します。

報  告

受給者は、受給から1年以内に、支援金を活用した研究活動について、別紙2により報告頂きます。記入のうえ、日本女性学会事務局宛郵送ください。

◆応募用紙 別紙1[Microsoft Word(.doc)形式][PDF形式]

■報告用紙 別紙2[Microsoft Word(.doc)形式][PDF形式]

日本女性学会 少額研究活動支援実施要綱

1.目 的

常勤ないし正規雇用契約をもたず、そのために研究財源の確保に困難をかかえている会員の研究活動を支援することを目的とする。

2.内 容

毎年、常勤ないし正規雇用契約をもたない会員10名を対象に、その日本女性学会の趣旨に沿った活動に対して、1人あたり3万円の研究活動支援金を支給する。

3.募 集

募集は以下の通り行う。
(1) 募集は毎年1回(4月頃)実施する。
(2) 募集、募集期間、その他必要事項は、日本女性学会ウェブサイト、学会ニュース、メールニュースによって周知する。
(3) 希望者は、所定の応募用紙に必要事項を記入し、日本女性学会事務局宛郵送で提出する。
応募用紙は日本女性学会ウェブサイトに備える。

4.応募要件

応募要件は以下の通りとする。
(1) 前年度までの会費が納入されていること
(2)日本女性学会会員の会費区分6000円の者
(3)常勤ないし正規雇用契約下にないこと
(4)日本学術振興会特別研究員でないこと

5.対象者の決定

支援対象者は、使途、科学研究費補助金の申請しやすさをはじめ研究活動財源の状況等を考慮して幹事会で協議し、総会に諮って承認を得る。
なお、応募者に現役幹事が含まれているときは、当該幹事は協議に参加しない。

6.報 告

受給者は、受給から1年以内に、支援金を活用した研究活動についての報告を行う。報告用紙は日本女性学会ウェブサイトに備える。

2012年度大会シンポジウム、プレ研究会のお知らせ

次回大会 シンポジウム
テーマ「再考・フェミニズムと『母』─異性愛主義と『女』の分断」

フェミニズムには積み残してきた課題が多くある。そのひとつに「母」をめぐる事柄を挙げることができるのではないだろうか。2011年3月11日の東日本大震災以降、マスメディアにおいて、復興支援活動や放射能被曝から子を守ろうとする活動を担う女性たちの姿が「母」のイメージと強く結びつけられる機会がより多くなってきている。いままでも存在した「女=母」というイメージがより一層突きつけられるなかで、女たちのあいだに温度差や乖離、そして分断がもたらされている。
たとえば、これまでのフェミニズムのなかには、「産む性」の立場からの主張を本質主義的な「母性礼賛」と見なし、ジェンダー構造の再生産に加担する危険性をはらんでいるとみる批判もあった。たしかに、役割として「女」に 押し付けられる「母」のイメージは、異性愛主義によって構築されてきたものでもある。しかし、とりわけ、東日本大震災以降の現状に照らし合わせると、「母」の立場に依拠した主張をそのようにしか位置づけないことで、女性間にあらたな分断が生み出されているのではないだろうか。
今回のシンポジウムでは、「母」をめぐる問題に対して本質主義か否かの議論に陥りがちであったフェミニズムを批判的に検討する。そしてそれは、「母」や「女」といったカテゴリーと、個人の多様性を尊重することの矛盾について向き合いきれてこなかったという課題を、反省とともに再考する試みでもある。

シンポジスト:加納実紀代さん、松本麻里さん、水島希さん
コーディネーター:荒木菜穂、西倉実季、福嶋由里子、堀江有里

個人研究発表・ワークショップ募集について

タイトルと発表の概要(200 字程度)・発表のカテゴリー(個人研究発表、パネル報告、ワークショップのいずれか)・発表時に使用する機材(希望にそえない場合もあります)を記載して3月30 日(金)24 時までに、ニュースレター担当の青山薫(kaoruAT[@マークに変えて送信]jca.apc.org)・西倉実季(mnishikuAT[@マークに変えて送信]mail.doshisha.ac.jp)までメールでお申し込みください。受信トラブルを避けるため、両名にお送り願います。

ワークショップは、参加者との協同作業でテーマを発展させていく取り組みであり、個人研究発表とは性格の異なるものです。原則として複数の発表者がひとつの分科会全体(2時間ていど)を担当していただきます。
個人研究発表はひとつの分科会で3、4人の方が発表をしていただきます。この組み合わせは通常応募状況によって幹事会で決め司会も幹事会から出しますが、あらかじめ共通テーマの方々3名以上が集まり、共同でパネル発表に応募していただくことも可能です。その場合、公平な各発表時間の配分と質問の時間を十分とることにご留意いただき、テーマ、時間配分、司会者などを申込者が決めてからご応募ください。

以上

 

◆同じテーマで、プレ研究会を行います。ぜひご参加ください。

日時:2012年3月31日(土) 11時〜13時
場所:大正大学1号館2階大会議室
所在地:東京都豊島区西巣鴨3-20-1
・都営地下鉄三田線 西巣鴨駅下車 徒歩2分
・埼京線 板橋駅東口下車 徒歩10分
・都電荒川線 新庚申塚駅又は庚申塚駅下車 徒歩7分
詳しいアクセスは、大正大学 アクセスマップ をご覧ください。

【重要】2012年2月20日 日本女性学会第17期選挙管理委員会より重要なお知らせ

日本女性学会第17期選挙選出幹事選挙の訂正版投票用紙の送付について

2012年2月13日付で会員の皆様に名簿とともに送付させていただいた「日本女性学会第17期選挙選出幹事選挙 投票用紙」に印刷された会員の名前に間違いがありました。

訂正版の投票用紙を送付させていただきますので、こちらの投票用紙を使って、投票していただけますようお願い申し上げます。訂正版の投票用紙には「訂正版」の文字を囲みの形で入れております。

すでに投票された方には大変お手数をおかけいたしますが、訂正版の投票用紙を使って、再度投票していただけますよう重ねてお願い申し上げます。また、投票の重複等の問題を避けるために、訂正前の投票用紙を用いてなされた投票は無効とさせていただきます。

 

研究会のご案内 金井淑子著『依存と自立の倫理「女/母わたし」の身体性から』合評会

「女(わたし)」と身体と「女/母(わたし)」
「男(俺)」と身体と「男/父(俺)」
の間をめぐって

金井淑子著『依存と自立の倫理「女/母わたし」の身体性から』合評会

発言者 :秋山洋子さん、細谷実さん、高原幸子さん
日時 :8月6日(土)14:00〜17:00
場所 :立正大学大崎校舎 11号館 11階 第5会議室
連絡先 :立正大学金井淑子研究室 Tel/Fax 03-5487-3362

『女性学』編集委員募集!

日本女性学会の会員で、学会誌の編集作業を一緒にやってくださる方を募集します。編集委員は現在5人ですが、仕事の分担、今後の引継ぎなどを考えて、1、2名増やしたいと考えています。

  • 9月から3月までが編集作業期間で、9〜1月は月1回程度の編集会議(平日夕方)、2〜3月は月1回の校正(平日昼)があります。
  • 作業の都合上、関東圏の方に限ります。
  • 交通費が出るだけのボランティアです。
  • 編集委員になると、論文の投稿はできません。書評などの執筆はできます。
  • 応募が多い場合は、専門分野その他、編集委員会のバランスを考えて決めさせていただきます。
  • 7月20 日までに担当者にご連絡ください。7月末の大会までに決定して総会でご紹介することになります。
編集委員 秋山洋子

2011年度大会開催時期・開催地の変更についてのお知らせ

2011年4月13日

日本女性学会会員各位

このたびの東日本大震災により、被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
幹事会では、被災地である岩手県で予定されていた2011年度大会の開催につきまして、様々な角度から慎重に議論を重ねてまいりました。その結果、開催日時・開催場所を下記の通り変更して開催することに決定いたしました。どうか会員のみなさまのご理解をたまわりたく、お願い申し上げます。
なお、この変更に伴いまして、個人発表・ワークショップの受付を5月13日24時までに延長いたしますので、どうぞふるってご参加ください。

日時: 2011年7月30日(土) 13時~17時(シンポジウム)
7月31日(日) 9時~15時〈予定〉(個人発表、ワークショップ)
※シンポジウム終了後、総会・懇親会があります
※シンポジウムは、テーマ「『ワークライフバランス』『子ども手当』はジェンダー平等社会へ続く道なのか?」は従前通りですが、都合によりシンポジストのうち下夷美幸さんが北明美さんに変更となります。ご了承下さい。
場所: 名古屋市男女平等参画推進センター
(名古屋市中区、JR・地下鉄「鶴舞」駅下車徒歩5分)

●個人発表・ワークショップの追加申し込み、および大会に関するお問い合わせは wsaj_renraku2011●yahoo.co.jp (●を@に書き換えてください)あてに、メールでお願いいたします。

日本女性学会第16期幹事会

日本女性学会2011年度大会・総会開催に対する東北関東大地震の影響について

会員のみなさま

このたび東北関東大地震によって被災されたみなさまに、心からお見舞いを申し上げます。被災地にいない人間も、言葉を失うばかりの大きな困難を想像しながら、なんとかしてみなさまのお役に立つことを考えつつ日々を過ごしております。
第16期幹事会にもさまざまな影響がありました。余震と交通・通信手段の寸断などにより、3月13日に東京で予定されていた、定例幹事会および大会シンポジウムに向けたプレ研究会は中止せざるを得ませんでした。幹事の中にも東北で被災した者がおり、しばらく連絡が取れず心配しました。その後、この幹事は怪我や病気などしていないことがわかりましたが、幹事会は依然開催することができずスカイプ通信もままならない状態で、総会と大会の準備について議事は進行しておりません。
そこで、暫定的な情報ではありますが、6月の学会大会および総会開催につきまして、現在予定通りの開催が危ぶまれておりますことをまずお知らせしたく思います。
開催予定場所の岩手大学自体の被害は少ないと報告をいただいておりますが、交通機関が完全に復旧しておらず、開催可能の判断が未だできません。シンポジストの方々のご準備が可能かどうか、会場を変えての開催、時期を延ばしての開催はどうかなど、多方面の可能性をこれから探っていかなくてはなりません。4月中には幹事会を開き議論したいと考えておりますが、震災の影響がまだ流動的であり、その後も議論を続ける必要が生じる可能性もあります。どうか今しばらく、私たちの判断と新たな連絡をお待ちくださいますようお願いをいたします。
関連して、3月25日に設定されていた個人発表・ワークショップの申し込み締め切りについて、以下の手続きをいたします。

  1. 3月25日までに申し込みされた方については、ご本人からキャンセルの申し出がない限り、会場や日程が変更になった場合も受け付けた通りといたします。
  2. 大会日程が変更(延期)になった場合は、時期に合わせて追加募集をいたします。
  3. 会場や日程の変更の有無や詳細について、4月の幹事会後にウェブサイトおよびメールニュースおよびハガキでお知らせいたします。すでに申し込みをなさった方も延期の場合にお考えの方も、ご注目ください。
  4. 大会・総会に関するお問い合わせを受け付けるメールアドレスを臨時に設定いたしました。この件に関するお問い合わせは、 wsaj_renraku2011●yahoo.co.jp (●を@に書き換えてください)にお願いいたします。なお、このアドレスは幹事全員が目にする設定にいたしますので、個人情報の取り扱いにはどうぞご注意ください。

以上、みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。被災地、被災地以外のみなさまのこの震災の影響が少しでも早く軽減されますことを祈念しております。

2011年3月25日
日本女性学会第16期幹事会

 

その後の議論で、日時・開催地共に変更となりました。詳しくは最新のお知らせを御覧ください。

幹事会承認に関するお知らせとお願い

去る2010年6月の総会にて、選挙管理委員会より第16期幹事会の選挙結果をご報告させていただきましたが、本来ここで、委嘱幹事の紹介をしたうえで出席会員のみなさまよりの「拍手にて承認」を頂戴しなければならないところ、この手順を失念していたことが、出席会員の方のご指摘によりわかりました。選挙結果のご報告のみで、手続きを終えたものと誤認してしまいましたことを、会員のみなさまに、深くおわび申し上げます。学会運営が長年、さまざまな試行錯誤を重ねつつ行われてきたため、幹事会・選挙管理委員会等の職掌に不明確な部分があったことが原因です。幹事会の職掌については、第14期以降マニュアルの整備を進めているところでありましたが、今後一層、学会運営に関する各組織の職掌の明確化を進め、再発防止に努力するともに、 第16期幹事会の発足につきまして、今年6月の総会にて、あらためて会員のみなさまのご確認を、お願い申し上げたく存じます。どうか会員のみなさまのご理解をたまわりたく、ここにお願い申し上げます。

第16期幹事会代表幹事 海妻径子

大会報告と第16期幹事自己紹介

大会報告

去る6月19日(土)・20日(日)、大阪ドーンセンターにて2010年度日本女性学会大会が開催されました。19日に行われた大会シンポジウム「社会を動かす女性学」では、この30年間に女性学が女性差別と闘う学問としてどのような成果を生みだしてきたのかに関連して、4人の発題者から問題提起がありました。江原由美子さんが女性学の歩みをふりかえり、内藤和美さんから、高等教育における女性学や女性・男女共同参画センターの事業の現時点での成果と課題について報告がありました。赤羽佳代子さんからは、女性学と運動とが協働を強めるための提言があり、荒木菜穂さんからは、女性同士が「つながる」状況を取り戻すための新たなコミュニケーションやフェミニズムの方法論の必要性が指摘されました。
19日には総会もあり、15期幹事会による活動報告および16期の活動方針・活動計画の提案が行われ、活発な議論を経て承認されました。その後に行われた懇親会も盛況で、参加者間の交流を大いにはかることができました。
20日は、午前に4分科会で計17件の報告(1報告は都合により取消)が行われ、充実した研究交流の場となりました。午後はパネル報告1件とワークショップ4件が開催され、狭義の研究の枠内にとどまらない、実践や運動、生活の諸相と結び付いた、多様な事象が取り上げられていました。興味深い内容のものが多いためか、同時開催されている複数の分科会やワークショップを、分刻みで回って聴いている参加者も少なくありませんでした。来年の大会もまた盛会になるよう、16期幹事会一同力を合わせて、準備を進めていくつもりです。

(文責:海妻径子)

 


幹事自己紹介と抱負

海妻径子

男性史。非正規労働問題にも発言しています
様々な学会でジェンダーについての分科会がもうけられ、「ジェンダー」を学会名称に冠するところも出てきている現在、日本女性学会の存在意義が改めて問われています。存在意義のひとつは、アカデミズムの枠を超え社会的発信を行うことにあるのではないかと思いますが、私はその発信の環境整備を試みたいと考えています

(代表幹事)
青山薫

社会学・性労働/移住労働研究
2期目に入ってやっと勝手がわかってきました。引き続きのニュースレターに加え、今期は代表代行も担当します。「フィールドと理論と方法論の相互行為」を自分に言い聞かせて仕事し(半分くらい挫折し)ていますが、学会でも、他の運動との関係を大切にしつつ活動したいと思います。
秋山洋子

中国の文学・女性学
1990年代はじめに幹事になって以来、ほぼ20年、断続的に幹事会にかかわってきました。さいわい、念願だった幹事の世代交代も順調に進み、新鮮な顔ぶれがそろった今期幹事会、最後のご奉公と思ってつとめます。編集委員としては、これまでの流れを整理して問題点を見直し、きちんと引継ぎができるようにしたいと思っています。
荒木菜穂

ジェンダーと社会意識
第16期委嘱幹事メールニュース担当をさせていただくことになりました。普段は日本の女性学やフェミニズムの大衆的な受容に関心を持っています。性の政治について、立場や生き方の異なる様々な方が、時には対立しながらも、分断ではなく、一緒に考え、納得、妥協できる場の提供のお手伝いを、微力ながらさせていただけたらと思います。活動を通じ、皆様とお話を交わし、学ばせていただけることを楽しみにしております。よろしくお願い申し上げます。
伊藤淑子

アメリカ文化・文学、フェミニズム批評
編集を担当させていただきます。思い返せば、進学や仕事、家族との関係、さまざまな場面で「女性学」の力をもらってきました。現代社会で女性であることを認めて生きるということは、どのようなリアリティを引き受けることなのか、幅広い視点で考えていきたいと思います。
北仲千里

ジェンダーの社会学・ハラスメント問題研究
会員の皆様ひとりひとりが、それぞれ面白いことをどんどん考え、話し、それを日本女性学会という組織を媒介にして、皆とやりとりしてみよう!という気持ちになって参加していただいてこそ、学会の存在意義があるのだと思います。何か、そのお役にたつようなことをしたいな、と考えています。

(庶務担当幹事)
清末愛砂

ジェンダー法学・パレスチナ地域研究
15期に続いて、16期の幹事を務めさせていただくことになりました。今期は、大会会計と選挙管理委員会を担当させていただきます。日本女性学会は私が初めて入会した学会です。早いもので、13年近く経過しました。私が大変強いアイデンティティを感じている学会です。足元で起きている出来事とパレスチナの女性たちの身に起きている出来事をつなぐものを模索しながら日々を送っています
渋谷典子

NPO活動・労働法・評価
日本女性学会の庶務から会計担当へ!第16期幹事会では、新たな仕事に向き合うことになりました。日ごろは、NPO法人の代表理事として法人全体の動きに責任をもっているため、ついつい…学会のマネジメントに気持ちが向いてしまいます。「会員への説明責任は?」「見積もりを何社からとったら?」…と、幹事会では、的はずれな発言もしています。女性学の視点をもって組織をつくる…現在進行形で見つめつつ、2年間を過ごしたいと思っています。
千田有紀

社会学・ジェンダー理論
研究会と学術会議を担当させていただく千田有紀です。政権交代が起こり、またねじれ国会が成立し、先行きが見えない昨今ですが、そのなかでジェンダーの問題をどのように考えればいいのか、またどのように進んでいけばいいのか、みなさんと考えていきたいと思います。宜しくお願いします
高松香奈

国際協力学・ジェンダーと開発
第16期幹事会で、編集委員をさせていただくことになりました。これまで不真面目な会員でしたが、これを機会に更正し(!?)少しでも日本女性学会に貢献できるよう務めてまいります。研究ではジェンダー、政策一貫性の観点から国際協力・開発援助にアプローチをしています。学会での活動を通し、あらゆる研究分野の方々と交流を深め、興味関心をひろげていきたいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。
内藤和美

(1)女性関連施設職員研究、(2)女性学・ジェンダー研究に係る学位論文の分析。大学では、初年次教育と、大学評価関係の仕事を専らとしています
会員と社会にとっての日本女性学会の存在意義をより高められるよう、16期チームの一員として非力を注ぎたいと思います。今期は、渋谷幹事とともに会計を担当します。正確な出納管理は最低限のこととして、歴代の会計担当幹事がそれぞれに努力されたように、財源がより盤石に確保されるよう、また、より効果的な支出が為されるよう知恵を絞れたらと思っています
西倉実季

社会学・ライフストーリー研究
ニュースレターを担当させていただきます。大学院生のときに外見の美に関する研究をスタートさせるにあたって、「私」の切実な問題関心からはじめる女性学の精神と先行業績にどれだけ後押ししてもらったかわかりません。同世代とつながりつつ、違う世代に学びつつ、微力ながら貢献できればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
堀江有里

社会学、レズビアン・スタディーズ、フェミニスト神学
初めての幹事です(研究会担当)。会員として参加してきてわからなかったこと、疑問に思ったこと率直にうかがいながら解明しつつ歩んでいければと思っています。そして、本来「女性学」がもっている(はずの)批判的対話の場が可能になるように、かなりのビビリでヘタレですが少しでも貢献したいと思っています。普段はキリスト教のなかでの性的少数者の相談業務に携わりながら、性差別問題、日本軍「慰安婦」問題にも取り組んでいます。
福嶋由里子

女性に対する暴力、移住と女性、家族と法
今期から幹事会に入り、庶務を担当させていただきます。これまで、主に、女性に対する暴力、特に、親密な関係の中で生じる暴力について、いろんな場所で、いろんな角度から取り組んできました。初めてのことばかりですが、この学会の多様性、躍動性を次世代に繋ぐべく、微力ながら貢献できればと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
吉田あけみ

家族社会学
女性の人権向上の一助となるよう、16期幹事会の一員としてがんばりたいと思います。HPを担当します。業者さんとお近くであるという地の利を活かして、HPの充実がはかれればと思っています。会員歴は長いのですが、これまでは充分な活動をしてきませんでした。今後は幹事会の一員になりましたことを機会に、積極的に学会の活動に参画していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。